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慰謝料の目安

慰謝料の目安に関して、以下項目を解説しています。
・慰謝料算定の現状
・離婚の慰謝料の目安
・内縁破棄の慰謝料の目安
・婚約破棄の慰謝料の目安
・不倫相手の慰謝料の目安

【左記メニューの解説】
左記メニューでは、「損害賠償の基礎知識」及び「慰謝料算定の基礎知識」を解説しています。

慰謝料算定の現状

”慰謝料”とは、精神的な苦痛に対する損害の事ですが、精神的苦痛を金銭に換算するという特殊性から、裁判では慰謝料の算定は裁判官の裁量に委ねられています。そのため、慰謝料額は、裁判を担当した裁判官の人生観や価値観に左右され、同じような事案でも裁判官ごとに異なる結果になる可能性があります。よって、ご自身の慰謝料額は、裁判で勝訴しなければ、具体的な金額はわかりません。
【慰謝料の算定基準がある分野】
民事交通事故訴訟においては”裁判基準”があり、労災事故、学校事故、工作物責任などにおいても、この基準に沿った慰謝料の算定をしたものが多く、定量的に算定している分野もあります。
【協議離婚での慰謝料算定】
協議離婚では、当事者の合意があれば、慰謝料額はいくらでもOKですが、不当に高額な請求をしても相手方に拒否される恐れがあります。そこで、慰謝料の相場類似の判例に基づき、ご自身の慰謝料額を決めて相手方と示談交渉して下さい。
慰謝料の相場については、以下項目を参照下さい。また、類似の判例については、当事務所の業務として紹介しますので、上記メニュー「当事務所 料金表」を参照下さい。

離婚の慰謝料の目安

離婚の慰謝料の目安としては、以下の項目があります。
・離婚原因別の慰謝料の相場
・婚姻期間別財産分与・慰謝料支払額

離婚原因別の慰謝料の相場

離婚原因 慰謝料の相場
不貞(浮気・不倫) 100万円〜500万円
暴力 50万円〜500万円
悪意の遺棄(別居など) 50万円〜300万円

婚姻期間別財産分与・慰謝料支払額

【平成11年度 離婚に関する統計(人口動態統計特殊報告)】
《第29表 婚姻期間別財産分与・慰謝料支払額,年次別 −昭和50・55・60・平成2・7・10年−》
「e-Stat 政府統計の総合窓口」HPで公開されているデータです。平成11年度分までは、裁判所HPの「司法統計」で公開されていましたが、現在は”財産分与”の支払額しか公開されていません。財産分与+慰謝料の支払額のデータのため、”純粋な慰謝料額は不明”ですが、ある程度の目安となると思います。
詳細については、以下リンク先を参照下さい。
「婚姻期間別財産分与・慰謝料支払額」へのリンク先(PDFファイル)
(リンク先を左クリックにて、別画面で表示します。)

内縁破棄の慰謝料の目安

内縁破棄の慰謝料の目安としては、以下の項目があります。
・内縁破棄の慰謝料の相場
・内縁破棄の原因別の慰謝料額

内縁破棄の慰謝料の相場

書籍や他の士業のHPを参考にすると、概ね以下の金額が内縁破棄の慰謝料の相場となっています。
50万円〜300万円

内縁破棄の原因別の慰謝料額

不貞、扶助義務違反、未成年子1人:400万円
不貞、扶助義務違反:300万円
嫁姑関係の不和など:250万円
不貞、妊娠中絶あり:200万円
不貞のみ:100万円
別居婚の解消:80万円
性関係の不一致など:70万円
不貞のみで原告にも過失あり:60万円
備考)
近年の判例情報に基づき、内縁破棄の原因ごとに記載しています。内縁破棄については判例情報が少ないため、具体的な事例毎に記載しました。

婚約破棄の慰謝料の目安

婚約破棄の慰謝料の目安としては、以下の項目があります。
・婚約破棄の慰謝料の相場
・婚約破棄の原因別の慰謝料額

婚約破棄の慰謝料の相場

書籍や他の士業のHPを参考にすると、概ね以下の金額が婚約破棄の慰謝料の相場となっています。
50万円〜200万円

婚約破棄の原因別の慰謝料額

婚約破棄の原因 最小額 最大額
浮気 100万円 300万円
暴力 200万円 300万円
妊娠・出産・中絶 100万円 300万円
一方的な婚約破棄 25万円 300万円

備考)
近年の判例情報に基づき、婚約破棄の原因ごとに、最小額と最大額を記載しています。離婚と異なる慰謝料の算定要素として、結婚式や新居の準備が無駄になった事例では、慰謝料で考慮される場合があるため、高額になる傾向があります。

不倫相手の慰謝料の目安

不倫相手の慰謝料の目安としては、以下の項目があります。
・不倫相手の慰謝料の相場
・婚姻状態別の慰謝料額

不倫相手の慰謝料の相場

書籍や他の士業のHPを参考にすると、概ね以下の金額が不倫相手の慰謝料の相場となっています。
100万円〜300万円

婚姻状態別の慰謝料額

婚姻状態 最小額 最大額
離婚 70万円 500万円
婚姻継続(別居) 200万円 500万円
婚姻継続(同居) 70万円 500万円

備考)
近年の判例情報に基づき、婚姻状態ごとに、最小額と最大額を記載しています。
判例情報の傾向として、不倫によって離婚、又は、別居となった場合は、慰謝料額が高額になる傾向があります。
また、不貞期間が年単位となると、慰謝料額は高額になる傾向があり、不貞期間が短期間の場合は低額になる傾向があります。

 
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